自分がやりたいこと

「働く=自分のため」はとてもピュアな正直な意見

Episode 2では「働く目的を考える」の有用性を書きました。

自分のために働く=自己実現

個人的にはとても好きです。

結局最後はここに行き着くのではないかと思います。

自分のために頑張ることは楽しいし、ワクワクします。

にもかかわらず・・・

「働く=自分のため」に頑張るのがなぜこんなに難しいのか・・・?

なぜ頑張れない?

自分好きな人、自分好きではない人、さまざまいると思います。

どちらにせよ、自分を高めるために「働く」のであれば、

「働く」を通して自分を全力で磨くべきです。

でも世の中、そんなにeazyではないのが現実。

やりたい仕事ではない?

いかに自分を高めたくても、

やりたい仕事でなければ自分を高められない、と思う人は多いと思います。

そして、若い世代のこういった想い・感情は、大体のところ、上司には通用しません。

なぜなら、上司はやりたいやりたくない関係なく、自分を高め出世してきた人達だから。

MustとWant

コーチング用語で「Must」と「Want」があります。

※参考:コーチングとは?

やりたい仕事のことをここではWANTとよびます。

MUST:やらなければならない仕事

・・・組織として実現すべき利益獲得のために個人に課せられる仕事(定量的目標が多い)

WANT:自分がやりたい仕事

・・・組織のために自分自身が考えるやったほうがよいと考える仕事(定性的目標が多い)

※あえてここでのWANTは「組織のために」を前提とします。

MUST強要文化

現在、上司と部下の関係で最もコミュニケーションロスを生む要因が、

MUSTのみの強要です。

営業的要素の強い軍隊組織にありがちなパターンであり、

短期的数値底上げがメリットの戦略です。

昨今、社員がメンタル的に耐えられなくなり離職が増える傾向が強く、

デメリットが強調されるようになってきました。

(とはいえまだそういう会社は数多くあります)

産業革命後の日本・高度成長時代は、ほとんどがこの組織戦略でした。

終身雇用で転職文化がないので、デメリットも影響なし。

あったとしたらメンタル休職、退職、失業でしょうか。

そんな時代で勝ち抜いた40歳以上の上司にMUST強要型が多いのもここが要因です。

※若い世代は、上司が悪いと思いがちですが、それが上司たちにとっての正解なのです。

彼らにとっての必勝法はMUST強要型です。

WANTのデメリット

個人としてのパフォーマンスが最も高くなるのは、

WANTの仕事をしているときです。

誰だってやりたいことをやりたいです。

やりたいことをやったほうが楽しいのでパフォーマンスも必然的に上がります。

 

が、最大のデメリット(組織がWANTだらけにならない理由)として、

MUSTで掲げた組織として実現すべき利益獲得のために個人に課せられる仕事

≠WANT

があります。

どんなにパフォーマンスが高くても、

組織の利益に直結しないことをされてはたまったものではありません。

また、組織のデータ診断上、

WANTで仕事をさせたときのパフォーマンスは、

MUSTで仕事をさせたときよりもパフォーマンスが上がるタイミングが遅いので、

結論、短期的に数字をあげたい場合は、MUSTが効果的です。

WANTとMUSTを重ねる

「やりたいことの結果」が「会社の求める成果」と一致したらなんて幸せなことでしょう。

現在、管理職向けにコーチングを取り入れる企業が増えていますが、

本質的な理由の一つにこれが該当すると考えています。

大事なのは、組織のMUSTと、個人のWANTを重ねることです。

その人は「何がやりたいのか?」を短期的・中期的・長期的に探る。

そして「会社が求めること」を短期的・中期的・長期的視点で重ね合わせていく。

上司たちは、メンバーのみなさんにWANTで仕事をしてもらうよう必死です。

以前は、短期的なMUSTを強いればOKだったマネジメントも、

現在は、WANTで個人の主体性を生かしたマネジメントが企業に求められています。

 

過去談

私は新入社員1年目、営業に配属されました。

これは自分が望むキャリアの第一歩(Want)であり、

予定通り3年後に営業で抜群の成果(MUST)を出したら、人事にいく(Want)と決めていました。

だがしかし、そんな簡単に行くわけがないのが組織(Must)。

当たり前です。

3年後、26歳になり営業として成果を出した時、

自分の考えていたキャリア(Want)は、自分の思い通りに手に入れられないことに気づくのです。

3年、4年経っても全く変わらない環境。

営業でありつづける自分に腹立たしさを我慢できず、

27歳になった当時、私は会ったこともない人事部長に直談判し、面談の機会を得ました。

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「人事に引き抜いてください。営業ではトップ成績です。私は人事に必要な人材です」

「そうか、すばらしい、がんばってるんだね。で、人事でやりたいことはなんだ?」

「採用とか研修とか、人の気持ちを動かす仕事です!」

「そうか、素敵だね。人の気持ちを動かす仕事を営業としてできたらどんなに素晴らしいか。まずは、営業の仕事の中で、人の気持ちを動かせるようになってみたらどうかな?今はそれができているのかな?人事に来たいなら、そのときでも遅くない。頑張れるかな?」

「え、いや、営業でもできなくはないけど、人事に行きた・・・」

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こんな感じで、当時の人事部長は、

私のWANTを見抜き、組織が求めるMUSTの仕事の中でやれることを見いだしました。

(人事って怖い)

その瞬間はとてもショックでした。

だって人事にいきたくて(いや逃げ出したくて)直談判試みましたから。

でもそこで私は何かが変わりました。

そこから1〜2年、営業として「人の心を動かす」をテーマに、

それまでの数字をとることしか考えてこなかった3年とは別の切り口で営業に没頭しました。

 

自分の経験から身をもってお伝えできます。

今の仕事をやりたい仕事に変えるために必要なのは・・・

WANTをMUSTに近づける努力

やりたいことができないからとすぐに諦めてはいけません。

やりたくないMUSTの仕事の中に、やりたいWANTを見出す。

これはひとつのスキルです。

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